なんでもメンテの豆記録〜DUCATIや網戸とか

本家「なんでもメンテ」では書ききれない細かいハナシをこちらで

ECMの異常検知の対策

まずは調査してみます

こんな記事を発見。同じような症状への対策のように見受けられる。。。
donalspapa.blog34.fc2.com

シリーズで追いかけるならこちらのリンク
ドナパパ(DP Factory) 故障原因

時間もあるので、試しにやってみることにした。とは言えECMのケースをホットナイフで開けて、ハンダ付けをやり直す、という中々の内容。失敗したら代替ECMを手配しなけりゃ、の案件だ。

念のため他に同じことやっている人がいないか調べたら、、アメリカじゃとっくに「定番」のトラブルで、「定番」の修理法として知られている様だった。
www.badweatherbikers.com

それではやってみましょう

まずホットナイフを持ってないので、手持ちのハンダごてに新しい「こて先」を用意して、古い方をホットナイフ風にグラインダで加工してやるところから。。まあまあに出来たのでケースの開腹手術へ。実際やってみるとそれほど難しくなくいい感じに開けることができた。充填剤を爪楊枝で取り去ると基盤が見えた。

ここの一個一個のハンダを盛り直して、、「これでなにか変わるのだろうか?」と思いながら一通りやり終える。ECMBuell XB-12Ssに接続して、EcmSpyのログを見ながらECMをぐりぐり。するとすっかり安定していて、勝手にセンサの値が変化することはなかった! 意味は判らないけどメーカのハンダ付けが甘かったの?とか思いながら回復のための充填剤補充とかの作業に移った。

そうそうハンダの盛り直しは、ただ上からハンダを追加してやるだけでは不十分なようだ。まずはハンダ吸収線で古いハンダを吸い取ってやる、それから新しいハンダ、60/40の甘いハンダ(いわゆる共晶ハンダ)を流し込んでやる。最近の工業品では鉛フリーの固いハンダが使われているが、それがこのトラブルの元凶のようだ。

アメリカの掲示板では、そもそも基盤に直付けしたコネクタにシートの「たわみ」による外圧がかかってしまうような設計に問題があるのでは?みたいな話題がでていた。グリグリされなければ固いハンダでも大丈夫なの、、かな?
(確かにDUCATIECUのコネクタは、まったく外圧がかからないようになっていたな)